「智子先輩!!
な、何をするんですか」
彩香を講義室の中に押し込むと、後ろ手に扉を閉めた。
「彩香…
あんたでしょ?
私のホームページの背景変えたり、変な言葉を書き込んだり…
あんたしか、考えられないのよ!!」
彩香はかなり驚いた表情で、私の目を見た。
「と、智子先輩!!
なぜ私が、そんな事しないといけないんですか?」
「何か最近よそよそしいし…
長谷部君が私にくっついてるから、それで嫉妬して!!」
私の言葉を遮る様に、彩香は慌てて口を挟んだ。
「ちょ、ちょっと待って下さい!!
言ってる意味が分かりません。
確かに最近、智子先輩の近くに行かないのは長谷部君のせいですけど…
誤解ですよ」
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