徐々に鮮明になる夢…
何かの、鍵なのかも知れない――
翌日――
大学に着くと講義前に携帯電話を開き、ホームページの確認をした。
その画面を見て、私の手が止まった。
また首塚の画像が、背景になっていたのだ!!
更に、前回と同様に画面全体に記入された文字――
ユルサナイ
ユルサナイ
ユルサナイ
ユルサナイ
ユルサナイ
私の携帯電話の番号を知っているのは、家族と小夜子、順子を除けば…
それに、崖で背中を押す事が出来た人物…
全ての講義が終わり、私は登山同好会の会議室に来ていた。
「お疲れ様で~す」
また私を避ける様に通り過ぎようとする彩香の腕を、強く掴んだ!!
「な、何をするんですか!!」
私は彩香の腕を引っ張り、近くの空いていた講義室に連れ込んだ。
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