「きゃあ―――!!」
周囲に、私の悲鳴が響き渡った。
あの白装束の老婆が、目の前に立っていた!!
やはり、右手には大型のカマを持っている。
「置いていけ…
そう言ったじゃろ。
今日は取って帰るぞ!!」
余りの事にもう声を出す事も、動く事すら出来ない――
1歩、2歩…
老婆がゆっくりと近付く。
そして、カマを振り上げ私の首にあてた!!
なぜ、こんな事になってしまったのか…
何も分からないまま、私は首を斬り落とされようとしていた。
今までの様々な出来事が、脳裏に浮かぶ…
そういえば、この光景に見覚えが――
老婆の手に力が込められた事が、カマから伝わる。
死ぬのかな私…
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