女言葉…
誰がこんな事を…
ま、まさか――!!
私は表現出来ない程の不気味さを感じながら、電車に乗った。
高山駅で下車し自宅へと歩く…
駅前通りも駅の周辺から離れ、自宅近くになるとかなり通行人の数は減る。
突然、背後に人の気配を感じた。
私は立ち止まると、思い切って振り返った――
あれ?
誰もいない…
気のせいだったのか。
しかし歩き始めると、やはり背後に人の気配を感じる…
気味が悪くなり、私は振り向かず全力で走った!!
そして自宅のある曲がり角に駆け込むと、そっと通りを覗いた。
やはり、誰もいない…
最近変な出来事があったし、神経が過敏になってるんだな。
「ふう…」
私は大きな溜め息をついた。
.



