急いで家の中に入ると、自分の部屋に駆け込んだ。
まだ、心臓が激しく音を立ている…
あ、ホームページのホラー特集の予告を消しておかないと。
私は直ぐにホームページを修正して、携帯電話を閉じた。
翌朝――
いつもの様に、通学の為駅に行き小夜子が来るのを待っていた。
相変わらず小夜子は、電車の時間ギリギリにならないと来ない…
「おはよう…」
「おはよう…」
お互いの顔を見合わせて、なぜか苦笑いした。
明らかに、お互い疲れきった表情をしていたからだ。
「智子…
あんた、あれから大丈夫?
変わった事はなかった?」
心配そうに、私の表情を小夜子が窺う。
「う、うん…
今の所は何とか……」
小夜子が正面から私の両肩に手を置き、真剣な表情で言った。
「智子…
何か変わった事が起きたら、直ぐに私か順子に連絡するのよ!!」
心配性だな小夜子…
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