2人共、かなり酔ったからなあ…
ん?
「約束通り」…
何か約束したっけ。
「好きな曲を送るね」…?
ああ、そういえば、そんな約束をした様な気もする。
添付されたデータをダウンロード、と…
電車を降りてから、聴いてみよう。
本町駅の改札を抜けた所で、送信されてきた曲を再生した。
この前奏…
この声は、佐知子!!
これは、もうひとつの【One】だ!!
涼子…
涼子とは、大学で会う事は殆どない。学科も違うし、講義室も遠い。
バイトは今日休みだし、明日まで待つしかない。
まあ、でも地元では確かに売れた曲だし、涼子が知っていても不思議ではないが…
私は奇妙な感覚に囚われていた。
昼食時、学食で涼子の姿を探してみたが、やはり見つからなかった。
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