なんでそんなこと考えるんだ。 俺が彼女と並んで音楽を考えていい訳がない。 考えだすと止まらなかった。 ふつふつとそのような感情が浮かんできて消えてくれない。 ひどく気分が悪い。 突然立ち上がった俺を彼女は驚いたように見上げる。 「俺、用事あるから帰る」 冷たく言い放つ。 もう彼女と関わらなくてもいいように。 なのにまた彼女は気にした風もなく、ふわりと笑う。 「今度は晴樹くんの歌聞かせてね」 俺はそれに答えることもなく足早に立ち去った。