ってそんなことはどうでもいい。 これどうしよう…。 とりあえず、物々交換?をされたらしい。 …一方的にだけど。 このまま明日のことなんて気にせず貰ってもいいのかもしれない。 そもそも顔も知らない赤の他人だし、明日カフェに行ったからといって会えるとも限らない。 …でも、あの眼鏡は返してほしい。 あの眼鏡だけは、手放したくないのに…。 そんな思考を巡らせ、うんうん唸って街中を歩いていたあたしを見る他人の視線は冷たいもので、はっと気付いた瞬間ありえないスピードで競歩して帰路についた。