「美空ー! どこ行ってたの?」 教室に戻ると、親友の河西友華があたしを呼ぶ。 「ちょっと用事を思い出して…」 “奏太とキスしてた”なんて、言えるわけない。 「そーなんだ。 授業始まるよ」 友華の言葉で、あたし達は席へとついた。