そのままわーきゃーと騒ぎ立てていたら、

ポカン

と叩かれた頭。


「あんなぁ…いい加減現実を見ろ。
こうして証言者が3人もいるってのに」

「だぁってぇ…」

「まぁ、女の子だし…気になるのはしょうがないよね?」


そういってよしよしと頭を撫でてくれたのは愛しの王子様、もとい伊佐木先輩。

見なくても分かるわ…

だって愛しい声が私を包んでくれてるんだも―…


「…何してるんですか?」

「え、だって落ち込んでるから」

「…」


訂正。

私の頭を撫でていたのは問題児でした。(=ハルさん)

それでもなお笑顔のハルさんに

あんたのせいだっての!!

と心の中でつっこんだのは私だけではないと

そう思ったのでした。




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