ハルさんに見送られながらリビングをでて部屋に来てから1時間後。


「ふはー、いいお湯でした♪」


あのあとお風呂にむかったザキさん。


「お疲れ様ですー」


私はお昼に済ませていたのでパスをして今はベッドの上で読書タイム。


「や、疲れてないよ?むしろ逆」

「ふは。なら良かった」


ガシガシとタオルで髪をふくザキさんを横目で見ながらページをめくる。


「あ、ドライヤー使います?」

「ある?」


頷いて本を置くと棚の引き出しからドライヤーをとりだしてコンセントにさしこむ。

ザキさんはタオルを手に持ちながらきょとんとした顔で私を見つめた。


「え、何。やってくれるの?」

「え、何。やって欲しいの?」


くすくすと笑って冗談をかます。
照れからなのかザキさんの顔が赤く染まったところでドライヤーのスイッチを入れた。




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