そう言ってくすんと泣きまねをするザキさん。

お兄ちゃんは呆れたようにため息をついて伊佐木先輩をつれて部屋に行ってしまった。


「いーもん…俺もソファで…」

「だめ」


ぶつくさと言いながらソファに向かうとハルさんに追い払われ仕方なく床に寝る準備を始めるザキさん。

どっちにしろ床は体痛めちゃうよね…。


「よかったら私の部屋来ます?」

「まじで!」


心配になって声をかけると待ってましたといわんばかりの即答。

苦笑いをして頷くと嬉しそうに跳びはねた。

つくづく面白い人だなぁ…。


「あ、じゃあこっちです」

「はーい」

「イモリ、襲われないでね」

「アハハ…」




.