「あ、もしかして新しくできたってゆ〜彼女の子!?
えっと〜…夏花ちゃん、だっけ!?」
「あ…、はい」
「よろしく、俺こいつの昔っからのダチで吉川優」
「あっ…はじめまして!
吉澤夏花です!」
吉川優は、なぜか私を穏やかな目で見つめた。
何か、思い出のある懐かしいものを見るような目で。
そして確かにささやくように『そっか…よかった』
と…。
「え?」
吉川優は、私の疑問を遮るように隼人に話しかけた。
「おまえ、早く打てよ!
久々におまえが打つの見たいし。
夏花ちゃんにいいとこ見せたれ」
隼人に笑いかけながら、吉川優は私の隣にゆっくりこしかける。

