「よかったねー。
お姉ちゃんうれしいわぁ」
次の日バイトで一緒になった流歌さんは自分のことのように喜んでくれた。
「また相談のってくださいね〜」
「かわいい夏花ちゃんのためなら何でもしちゃう♪」
「じゃぁ今度なんかおごってください」
「…。それは違う話でしょ」
今回のことがあって、流歌さんとの距離がぐっと近くなった気がする。
私は流歌さんのことを本当のお姉ちゃんのように思い始めていたし、流歌さんも私を妹のようにかわいがってくれた。
「じゃぁまた流歌さんの彼氏連れてきてくださいよ。
おもしろい人ですよね。」
「あんなんで良かったらいつでも連れてくるよ」
そうあしらいながら、流歌さんの口調からは嬉しさが滲み出ていた。
全てが順調に行っているようだったけど、気になることがひとつ。
昨日、今日とアケミから返信がなかった。
いつもならずっと携帯を見つめてたんじゃないかと思うくらい早く返事が来るのに。
でも明日は月曜日。
学校に行って早くアケミに話を聞いて欲しかった。

