アケミに頼ってばかりいたことに気づいた私はアケミからの電話を待つことを止めて、ここ半年くらいバイトをしているファミレスの先輩に相談することにした。


「社会人かぁ。じゃぁあんまり子供っぽいのは止めたほうがいいねー」


「やっぱりそうですよね〜。流歌さんの彼氏も歳上ですよね?」


流詩さんは私より2つ歳上の大学生で、同じ大学の先輩とつきあっている。


すごくきれいで、優しくて私は密かに憧れている。


流歌さんの優しさは、ただ甘ったるい優しさではなくて、相手のためになるような厳しさを持ち合わせている。


流歌さんみたいな先生がいればすごく学校も良くなるんじゃないかと思う。


「うん、でもわたしの彼氏は大学生だしね〜。

やっぱ社会人となるとねぇ。


あ、あのさ、前に一緒に買い物行ったときに着てた黒のワンピいいんじゃない?

白のライン入ったやつ」


「よく覚えてますね!」


「だって夏花ちゃんに似合ってたんだもん。

あれがいいって!大人っぽいし。
それよりあしたなんかあったらお姉さんに報告しなさいよぉ。

日曜、夏花ちゃんもシフト入ってるよね?

私も夕方から入ってるからさ」


その後も流歌さんといろいろ世間ばなしをして電話を切ったころにはもう夜の1時を回っていた。