ガラス張りの液体の中に 機械で繋がれた 〈私〉。 わなわなと震える体は、どこか愛しさを感じる。 さっきまでの ひんやりとした空気は嘘のように 体に熱を感じた。 遠い昔に、 殴られたアトが 痛みをぶり返すみたいに・・・。 『クックッ・・・。』 悪魔の微笑みを浮かべるアルス。 やはり、何かを知ってるようだ。 『あ、アルス。 貴方は何を知ってるの? この女の子は?』 〈ミリオンの力〉