しかし、私は用心深く後退りした。 『フッ。大丈夫ですよ。 全く・・・。 ミリオンの持ち主は代々、用心深いですね。』 ミリオンの持ち主・・・代々? それとも その言葉に意味は無いの? 私は一つ頷くと、アルスの後ろをついて歩いた。 バラモンの廊下は、ベーシャやクシャトリアよりも広く ひんやりとした空気が漂っている。 そして、ずっと歩いて行くと・・・。 『さぁ、ここがアナタの始まりの場所ですよ』