『クックックックッ。 ミリオンの紋章ですか。』 ミリオンの力。 それが働くと、どうなるか私には分からない。 だが、アルスは分かっているのだろうか? 『この力が働くと、どうなるか知ってるの?』 アルスは本当に驚いたような表情をした後、ニヤァと気持ち悪く笑う。 『へぇ、ミリオンの力の持ち主が 力の意味を知らないなんて。』 『は?』 アルスはバラモンの廊下へ手招きする。