『アナタは自ら、死を選ぶ為にココへ来たのですか?』 黒いマントを翻し、少し紺色のスーツを着たアルスは 悪魔の微笑みを浮かべながら私の開いたドアから差し込む光で目を細めた。 『違う。こんなカースト制度はおかしいと思って訴えに来たのよ』 『ほぅ。 カースト制度について・・ですか。』 ドクン、ドクン。 また鳴り始める 胸の紋章。 『・・・・』 アルスが私の紋章を意味有りげに見つめる。