冷や汗のような 恐怖に似た気持ちを目前に 立ちはだかるバラモンの門の扉を少しずつ押す。 キイィィィ・・・。 バラモンの階級は、暗く静けさに溢れ 逆に気が動転してしまう。 『アルス・バラモン!! リトア・パールよ。 今日は話があって来たの』 静けさに潰されそうな心に負けないように声を張り上げる。 暗闇の通路の奥は、大きな窓から微かな夜の月明かりが漏れていた。 コト、コト・・・。