私は分かった。 サードに抱き締められて、こんなに大切に思ってくれてる兄や友達が居る。 なら、このカースト制度を止めなければならない。 『ミリオンの力』を持つ、この私が。 進む足取りは恐怖と緊張の入り交じった 何とも言えない感覚のまま、進む。 手は、軽く汗ばんでいる。 さっき通ったベーシャの門をくぐり、バラモンの最上階まで行く。 (絶対、皆が平等でなければならない・・・)