『ど、どうしたんだ?』 心配そうに私の顔を覗き込む。 『ううん。何でもないよ・・・』 そっ・・・。 (えっ・・・・・) 『ごめんな。 俺には、こんな事しか出来ないけど。』 そう言って、私を静かに抱き締めた。 不思議だった。 兄に抱き締められてる事が・・・。 しばらく、温かい体温に身をまかしていたが 門番が不信気に見てるため、 体を離した。