好きな人は冷血男


私はそのままぼぅっとしながら下駄箱に着いた

「あぁ、いたの?」

ビックリして目が覚めて振り返ると恭弥がいた


いたの?って…
仕事の中じゃないと私なんて気にもとめてないんだ…

『恭弥告白されてたよね』

つい出た言葉がそれだった。
しまった!と思いつつやっぱり気になっていた


「だから?」

『だからって…あの言い方はちょっとひどくないかなぁって…』


「ふーん。でもそれが事実だから」

『もうちょっと言い方があるじゃない』

言わないで

「…。」

言わないで!

「別に莉緒に関係ないことだ」