どうにも言えず、それから黙り込んだ。




モノ扱いだろうが、構わない。



一生…、笑顔を向けられなくてもイイ。



この先辛くても、悲しくても。


ずっと、ずっと社長の傍にいたい。



『イラナイ』と言われる、その日まで。




だから・・・・


社長以外の人と2人きりなんてイヤ――





「ハハハッ――!」


沈黙を破るような、笑い声が届いてきた。




「誘いを断わられたのは、君が初めてだよ!

結構、ショックなモノだ・・・」


「あ、あの…っ、も、申し訳ございません!」

必死で声を出すと、ひたすら謝り続けた。




「本当に、申し訳ございません・・・」


私が出来るのは、コレしかない――




答えを言わせるように、仕向けておきながら。


後藤社長の声に、罪悪感が募ってしまう。