貴方に逆らうなんて、あり得ない――
でなきゃ…、こんなにも苦しまないし。
後藤社長に、屈したりしない・・・
全部、全部、社長の幸せの為なのに――
グシャグシャな心と、止め処なく溢れる涙のせいで。
開口するコトさえ、上手く出来なかった。
「オマエも“変わった”な?」
冷笑とともに、鋭い視線を投げ掛けられて。
「っ…、がう・・っ・・」
あまりに酷く憔悴し切った心が、さらに抉られる。
「っ・・た・・しはっ…――」
逃げ道なんて、用意されていなくて。
“事実”を受け入れるしか、方法が無かった。
それなのに・・・・
「私は、どうなんだ――?」
「っ・・・」
色をなさない瞳で、捉えられてしまうと。
この先にはもう、別れ道しか見えないよ――

