どうして私は、いつも間が悪いの?
こんなトキに、会いたくなかったよ。
貴方との別離を、早めてしまうのに・・・
「蘭、もう一度聞くぞ。
これは何なんだ?」
「っ…、あ、あの・・・」
掴まれている腕の先に、つけているモノ。
リングでありながら手錠と同じ、ソレを――
告げる前に、気づかれるなんて・・・
「聞こえないのか?」
「っ・・・」
私がひたすら俯いて、黙り込んでいると。
社長の声色が、どんどん荒くなっていく。
「薬指のダイヤのリングは、一体どういう意味?
そうハッキリと、尋ねて欲しいのか!?
蘭は…、俺に逆らうつもり――?」
「っ、ちが・・・」
明け方に必死で止めた涙が、また頬を伝っていく。
無意味に輝くダイヤと、掴まれた手ががイタイよ――

