「ホントは何をしていた?」
「ッ――!」
言えナイよ・・・
社長との別離を、誓う為に此処へ来たなんて――
「答えられないのか?」
単調ながら、どこか冷たい声色。
「っ、あ、あの・・・」
無表情に私を捉える、その視線に。
恐怖とは違った何かが、心音を早めていく・・・
社長が歩を進めて、私との距離を縮める。
その度に背中には、ツーとしたモノが流れた。
どう切り抜けるのかなんて、思い浮かばナイ。
今出来るのは、視線を逸らすコトだけ。
すると・・・・
グイッ――
「えっ――」
腕を取られて、上へと持ち上げられた。
珍しく粗暴な所作に、驚いていたのだけれど。
「蘭、これは何だ?」
「っ――!!」
尋ねる声で、存在を思い出すなんて・・・

