オモチャのキモチ【短】

楽しそうに言う彼はどっちを望んでいるんだろう。


だけど、クラスメイトの彼女達と全く口をきかないなんてきっと無理な話で。


だとすると選択肢なんてない。


「あ、あなたの『シルシ』を………くださ、あぁっ!」


答えを言いかけた途端に、彼の靴の先が私の眉間にヒットした。


「オモチャの分際で俺を欲しがるなんて100年早ぇんだよっ!
カンタンに他の奴等に遊ばれるような出来の悪いオモチャのクセになっ!」


彼の言葉は、もう麻痺してしまっていて傷付く筈のない私のココロをそれでも揺らしてしまう。


それはきっと。