オモチャのキモチ【短】

廊下にも、窓の外にも、昼休みの学校に特有の雰囲気にあふれているのに、この2人きりになってしまった教室の中だけにはピリピリとした緊張感が高まっていく。


ただ、それを感じ取っているのは私1人だけなんだろうけど。


「………何やってんだよ。」


うなるように言った彼の言葉に、私の身体はビクリと反応した。


「ああ?
お前はなにやってんだよ?」


ずる、ぺたん、と靴を引きずるように歩いてくる彼の声に、私はまたビクリと身体を硬くする。


けれど、そうやって硬直するだけの私の反応は彼を不快にしただけだった。