「お前、うぜえんだよ。」


冷たい声と一緒に、ガンッとお弁当に突き立てられたのは昨日の昼休みに行方不明になっていた私のペンケース。


そこはかとなく、なんてレベルじゃなく明らかにゴミ箱の臭いがする。


飲み込んだはずの胃の中身が、その臭いの所為で逆流しそうになる。


「ご………ごめんなさ………。」


だけど呟くように言った言葉は、ギラギラとした眼の持ち主達には届かない。


「ああ?
シカトこいてんじゃ、ねえよ?」


ぐり、と混ぜられたお弁当にはペンケースに付いていたゴミが落ちてきて、奇妙な模様を描く。