伝えたい~心~

私はそのまま部屋に入った。

そして眠りについた。



「俺、美蘭のこと好きだよ。でも俺、アメリカ行かないといけないんだ。」

「え・・・。」

「父親の転勤でさ。」

「おじさまの・・・。」

「親父さ、社長じゃん。だからアメリカの会社で新しいプログラム作らないといけないんだって。」

「そっか・・・。いついくの?」

「夏休み。」

「あと少ししかないじゃん。」

「ああ。でも俺、日本に帰国したら絶対美蘭に会いに来るから。」

「本当に?」

「絶対。約束する。」

「分かった。私も勝也のこと大好きだよ。」

「I love you」




「蘭!美蘭!!」

「うーん・・・」

「ちょっと美蘭!!」

「お姉ちゃん・・・」

「美蘭・・・。またあの夢見たの?」

「え・・・」

顔が濡れている。また泣いたんだ・・・。

「大丈夫?」

「大丈夫だよ。」

「今日入学式だったんでしょ?」

「どうだった?かっこいい人いた?」

「勝也がいたよ・・・」

「え・・・」