恐怖話




よくあるチェーンメール。


『なんだぁ.ただのチェンメね』



心配して損した。





携帯を見ながらフゥっとホッとするとそれを見た健太が話し掛けてきた。



『誰からだっだのさ〜』






健太は私の携帯をパッと取り上げて優子からのチェーンメールを見た。




『ただのチェンメだよ〜』


私は健太の顔を覗いた。
でも健太の様子がおかしい。










『俺さ..仕事場の同期から聞いたことあるんだけど.......』




健太は汗びっしょりになっていた。


この時私はまた、さっきの嫌な視線を感じました。





『…世の中には本物のチェーンメールが存在しているらしい……………確かめる術はないんだけど……』




『じ...じゃあ..本物とは限らないじゃない...』




私には、健太は私を脅かそうとしているようには見えませんでした。








『..術はないんだけど、チェーンメールの内容なら大まかに聞いたんだ.......盲目の医師による手術の話..耳狩り老婆の鎌の話...それと..........足のない少女の復習の話......他にもたくさんある.....』





健太は私と目を合わせる事なく俯いたままでした。




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