壁の中には白骨化した女性の遺体が埋まっていた。
その遺体は、ボロボロのセーラー服をきていて手にはアラーム音のなる携帯が握られていた。
「ァア……なんなんだよ」
友人はひどく怯えていた。
僕は携帯をちらっと盗み見た。
「あれ?!」
遺体が握っていた携帯はアラーム音ではなかった。
アラーム音ではなく……
「着信してる…」
「ひぃいぃぃ!!!!」
友人は慌てて部屋から飛び出して逃げてしまった。
「おい!!!!一人にしないでくれよ!!!!!!!!!!」
僕も逃げだそうとした。
その時
耳元で女の人の声が聞こえた。
『…お願い……助けて…………電話で話しを聞いて……』
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