……7年前……この部屋から下1列の部屋の人たちは焼け死に………今だにそれぞれの部屋にいるんだ… そう思いながら私たちは部屋を後にした。 ホテルから出ようとした時親子がホテルへと入ってきた。 「お待ちしておりました。塚田様でございますね。お部屋は………201…になります…」 昨日の若い係員がその家族を案内しに行った。 止めようとした瞬間、年配の係員がこちらをジッと見つめていた。 .