恐怖話




亮介が優しく頭を撫でて私を慰めた。



しばらくして泣き止んだ私に亮介は
「どうして倒れたんだろな〜あそこに置いてから今までぐらついた事さえなかったのに」




不思議そうに割れた花瓶の方を見ていた。



花瓶は洗面台のすぐ近くにあって、窓を開けているわけもないから風で倒れるわけもなかった。




「どうして……」




「ん〜…きっと、水で濡れてるところに置いたからだよ。そんな心配することじゃないよ??大丈夫。」



亮介はそう言うと私を抱きしめた。
甘い匂い…
亮介といると本当に落ち着く。大好きだ……



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