恐怖話




「おまたせ!!待った??」


菜々子が早足に戻ってきた。




「いや...待ってないよ」



「向こう側に行こ?」



そう言って菜々子は向こう側を指差した。




その瞬間


菜々子の腕に火傷の跡を見つけた。



ビクッ..
心臓の鼓動が高鳴る...




恐る恐る足元を見ると





線香花火を落とした時に見られるような丸い火傷の跡があった....




「菜々子ッ...」


言いかけた瞬間






ブワア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!!!!
アツイアツイアツイアツイアツイアツイ!!!
クルシイ.クルシイクルシイクルシイクルシイ!!
タスケテ..タスケテタスケテタスケテェェェ!!




悲痛な叫びが聞こえて、慌てて建物を振り返った..




「ねぇ?どうかしたの?」



「なんでも..」




?!!!!!!!!!!!!


菜々子に目をやった瞬間


真っ黒に焦げた被害者たちが菜々子を取り囲んでじっと睨みつけていた...




菜々子はそれに気づいていない様子だった..


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