恐怖話




「トイレいってくるね」


菜々子といったん別れたあと再び目を閉じ、手を合わせた。




すると...




ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙...
ヴヴヴッッ..
ク..クルシイ....クルシイ!クルシイ!!



また声が建物から聞こえた。



その瞬間僕の頭の中に、火事になる直前の映像が流れ込んできた。



それは夜で、建物の近くで花火をしている女の子がいた。


線香花火をしているとき
謝って足に落としてしまった...
それに驚いたその女の子はロウソクを建物に倒してしまった。
すぐに消そうと近くにあったバケツを手にとり、中に入っている水をかけた。




その瞬間...
火は一気に燃え広がってしまった。
バケツには水ではなく、灯油が入っていたのだ。



女の子は慌てて何度も何度も叫んだ



「逃げてぇ!!!!!!!!!」




女の子は飛んできた火花に腕を火傷しながらも懸命に叫んだが、火は燃え広がってあの家事に繋がった。



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