恐怖話





その夜...


ひゅるひゅる〜...
ドーーーン..!!




空いっぱいに打ち上げ花火が輝いた。



「わぁ〜..綺麗」



「ああ」



菜々子は手を合わせ、目を閉じた。
まるで何かを祈るように..



「何を祈ったの??」




「ん??火事の犠牲者たちが安らかに眠れますようにって..」



菜々子は優しく微笑んだ。笑顔が可愛い素敵な女性..




「僕も祈るよ」



僕は目を閉じて手を合わせた...



どうか安らかに眠って、成仏してください..



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