「じゃあ私は帰るわね。愛香ちゃん、素直になるのよ?」 吉田さんは早口で言い、教室を出ていった。 一樹と2人きり。 「愛香、おいで」 一樹が手を広げる。 私はゆっくり歩く。 でも、最後には走ってて。 一樹の胸に飛び込んだ。 「一樹、一樹・・」 「愛香、会いたかった」 背中に回す力を強める。 一樹の香り。 一樹の温もり。 一樹がいるって実感するのには、十分だった。 「か・・んっ」 唇に感じる温もりも。 甘い甘いキス。 ゆっくり唇が離れる。 「愛香、甘い」