『当たり前だ。愛香は俺のもの』


「うん」


『愛香が俺のこと好きじゃなくても、絶対好きにさせるから』


「うん」


『愛香、頑張ろうな?』


「うん!」


私は電話を切った。


大丈夫。


一樹が自分の道に進んでいるように、私も自分の道を歩んで行こう。


今は別々の道を歩む。


けど6年後には、別々の道だったのが1つの道になるの。


そこでは、手を広げて一樹が待ってる。


頑張ろう、私は1人じゃない。


私は一樹の家を後にした。


一樹からもらったネックレスが、キラキラ輝いていた。