『もしもし?』 泣くだけ泣いて、私は一樹に電話をかけた。 「一樹・・私」 『愛香・・泣いた?』 「当たり前じゃん」 あんな手紙があったら、誰だって泣くよ。 「一樹・・会いたい」 思ってること、素直に言った。 『ばか。そんなこと言うなよ』 「えーひどい」 『うそ。俺も会いたい。フランスに連れて行こうと思ったんだからな』 「一樹・・・」 一樹がとても優しい。 ああ、私は愛されるんだなって実感する。 「一樹」 『ん?』