なあ、愛香。 自分の声が震えてるの気づいてるか? 顔も俺に心配かけないようにって強がって。 そんな愛香を見たら、抱きしめずにはいられない。 「一樹、苦しい。」 「このままでいさせろ。」 ごめんな、愛香。 本当にごめん。 フランスでしっかり学んでくるから。 帰ったときは、もう2度と離さない。 ずっと一緒だ。 覚悟してろよ?