不意に、ハルがオレの手からホースを奪った。 あ。 小さくそう呟く。 ハルはそのまま、ホースの水をオレにぶっ掛けた。 「ぅわっ!!!!!」 急に水をかけられて。 オレは飛びのく。 それでも、ハルは水をかけるのを止めようとしない。 「ちょ・・・止めろよ!! 制服、濡れんだろーが!!!」 「バカ、言ってんじゃねぇよ」 ハルが、ホースの口を下向きにして。 オレに水をかけるのを止めた。 えっ、とオレは聞き返す。