ちなみにオレが知ってる人物で、 恐い人ランキング、ぶっちぎりの1位。 「わかりゃぁ、いんだよ。わかりゃぁな」 紗和子は、仁王立ちしたまま言った。 外づらだけは以上に良い姉上様は、 外では優しい姉を演じている。 こんな凶暴な姿になるのは、オレ達幼なじみの間だけだ。 「・・・それと・・・ハル」 紗和子の視線が、ハルに移った。 正座をしたハルが、明らかに表情を硬くする。