気がついたら、俺は上半身だけ起き上がっていた。 体が、軋む。 だけど、そんなことはもう、 どうでもいいことのように感じられた。 亜子を、抱きしめる。 亜子が驚いているのが、よく分かった。 「・・・先輩??」 「・・・じっとしてろよ。 俺、調子わりぃんだ」 亜子はそれ以上、何も言わなかった。 温かな日差しが、 窓の外から部屋の中に、降り注いでいる。