「片瀬・・・。 顔、上げろよ」 そういわれて俺はようやく、顔を上げた。 そこにあったのは、3年の先輩達の、笑顔だった。 「俺達は、お前をピッチャーとして出したこと、 後悔なんてしてねぇ。 お前は堂々と、胸を張ってろ。 俺達の意思を・・・受け継げ」 ぐっと、歯を食いしばる。 俺は、やっとのことで頷いた。