「・・・でも・・・、あたしは実羽が 爽のこと好きなの知ってるから・・・。 ハルの恋だけを応援することは出来ない。 実羽の気持ちも・・・尊重してあげたい。 実羽の想いも・・・守ってあげたいから」 「・・・うん」 ハルが頷く。 あたし達の間に、それ以上の言葉は 必要なかった。 雨は、振らない。 ただ黙って、2人で坂道を下っていった。