「・・・お前が心配するようなことじゃねぇよ。 じゃぁな。オレ、トイレ行くから」 そしてそのまま、歩き去っていく。 爽の手が、私の頭から離れた。 「・・・っ!!爽!!」 過ぎ去っていく後姿に声をかける。 けれど、爽は振り返らなかった。 私はただ、じっと、その背中を見つめ続けていた。