私は迷っていた。


坂口が好き。

だけど

少し気になってゆく

山橋。

私は、自分でこんな迷うのはダメだって、わかってた。

わかってたはず。

坂口一途って思ってたのに・・・。

私は本当に軽いんだね。

今気づいたよ。

いまさら気づくのもおかしいね。

山橋をサラッて諦められたのもおかしいんだよ。

なんでなのよ。

このキモチわかんない。

自分のキモチがわかんない。

私どうすればいいの?





「ボーッとしすぎ!最近ボーッてしっぱなしだよー?」

里奈が私に問いかけてきた。

「あっぁ・・・ごめん!」

最近ボーッとしっぱなしか・・・・。

「もしかして…悩んでるの?」

なんでわかるの?

私そんなに顔に出てるかな?

「ま・・・まぁ」

「やっぱりね!私が思ったとーり。」

なんでわかるんだろう。

「なんでわかるかって?そんなの顔見たらすぐわかるよ。」

そんな顔に出てるんだ…。

悩みすぎて、老けてきたとか?

「ほんとにーっ?」

私はわざと明るくふるまってみた。
だけど空回り。

「ったくー何に悩んでんのよ?」

里奈・・・ありがとう。

そういう不器用にしか言えないんだよね。

だけど嬉しいよ。



私は今までのわけを話した。

里奈は黙って聞いてくれた。

少しも、驚かずに、1つ1つ理解して聞いてくれた。

「だけどね?桃。」

「ぅ…うん。」

「山橋は勝手だけど…桃も勝手。

  だけど・・・・桃が悩んで解決したときに、

   答えが出ると思うのね?だから今はいっぱい悩みなよ。」

正直、相談の答えがこれかよって思った。

だけど、そうかもしれないって思った。

悩んでみる。

悩んで解決してみせる!