「お前だよ?知らなかったか?」






えっ?

今何て言ったの。

私は聞き間違いをしたのだろう。

「えっ?!だれだれ。」

私は聞こえてないふりをしてもう1度聞いてみた。

答えは一緒だった。

「だから、お前」

私?

ありえない。

今まで言っていなかったけど…。

私告白してふられたんだよ?

「好きです。付き合ってください。」


私は手紙で告白した。

そっとメールアドレスをそえて。

何日かたった。

「♪~」

メールの着信音が流れる。

表示名「山橋」

ドキソキしながら受信ボックスを開けたのを今でも、覚えている。

「ごめん。俺好きな人がいるから。」





わかってた。

返事なんか期待してないつもりだったけど。


どこか期待してしまった自分が心の隅にいた。

なのに

どうして?

「嘘だよね?ほんと悪い冗談だよっ」

私は目の前にいる、橋本と西口にいった。

だけど

2人口をそろえていった。

「嘘なわけない。」



いまさら何でよ?

好きな人いるんでしょ?

じゃ何でふったの?

ありえない。

私はそんなに軽くないよ。

なんでなの?

ねぇ?

なんでなのさ。

ありえないよ・・・・・。

何でなのよ。

今は…

いまは。

坂口が好き。

山橋なんか…

やまはし・・・なんか。

好きじゃないのに・・・

なんなのこの気持。

なんであなたはいつも私を、困らせるの?

バカ…。